伐採とは?剪定との違いについても解説します!

伐採と剪定は一緒の意味にされがちですが、実は意味も目的も違うのをご存知でしょうか? この違いを知っておくと、業者に庭木のお手入れを依頼する際、適切に要望を伝えられるため、余計な費用の発生を防ぐことができます。 本記事では伐採と剪定のそれぞれの意味とその違いについてを解説し、樹木を切る時期や業者選びのポイントをお伝えします。

伐採とは


伐採とはチェーンソーやハーベスターなどを用い、木を根元から切断することを指します。

そして伐採は主に林業として行われ、切った木の多くは商品として出荷されます。

また伐採は木を根本から切断する総称のようなもので、目的やタイミングによって呼び名が変わるのも特徴の1つです。

 

林業での伐採は、商品用の丸太を確保することに加え、増えすぎた木竹を間引きする役割も担っています。

剪定とは


剪定とは、樹木などの余計な葉や枝を切り落とすことで、見栄えを良くし、木を健康な状態に保つために行う作業です。

樹木以外に、花や草においても同様の意味で剪定という言葉が使われています。

 

剪定には多くの枝や芽を大胆に切り落とす「強剪定」と、元の樹形を保ったまま枝先を剪定する「弱剪定」があり、それぞれ剪定に適した時期がある程度決まっています。

伐採と剪定の違い

伐採と剪定は木を切る点では似ていますが、切り方や目的は大幅に異なります。

 

伐採が木の根元から1本丸々切断し、商品として流通させることが目的なのに対して、剪定は木の枝の余分な部分を取り除くことで、見た目を良くし、健康を保つなどの目的があります。

5つの伐採の方法


 

林業で行う伐採には以下の5つの方法があります。

 l 

 l  除伐

 l  択伐

 l  皆伐

 l  主伐 

 

 

それぞれの違いを確認していきましょう。

間伐

間伐とは、樹木に程よい間隔を与えるために行われる伐採のことです。

 

間伐を行うことで、残された樹木は日当たりや風通しが良くなり、健康な状態を維持しながら大きく育ちます。

除伐

除伐とは、育てている樹木の成長に悪影響を及ぼす木を伐採することを指します。

庭や畑で行っている雑草取りと同じ意味を持つ行為です。

 

除伐を行うことで、残された樹木に栄養が行き渡り元気に育っていきます。

択伐

択伐とは、大きく成長した樹木の中から、30%以内の割合で局地的に伐採を行う方法のことです。

 

除伐したあとの空き地に苗を植え、森林を再生させるなどの目的があります。

皆伐

皆伐とは、一定の区間に生えている樹木をすべて伐採することを指します。

皆伐によって空いた土地には、新しい苗を一斉に植えることができ、育った暁には再び皆伐することも可能です。

 

これまで一度に大量の木材が収穫できる方法として利用されてきましたが、生態系の乱れや土壌にダメージを与えることから、近ごろは小規模な範囲で皆伐を行うケースが増えてきました。

主伐

主伐とは、樹木を収穫して利用するためにする伐採のことを指します。

 

樹齢40年〜60年ほどの樹木が対象となることが多く、なかには樹齢100年を超えるものを主伐するケースもあります。

剪定のタイミングは季節と樹木の種類で違う


剪定を行うタイミングは季節と樹木の種類により異なるため注意が必要です。

 

樹木は主に広葉樹と針葉樹2種類に分かれており、その中でも1年を通して緑の葉をつける常緑樹と秋に紅葉し冬には葉の落ちる落葉樹があります。

常緑広葉樹

常緑広葉樹はオリーブやシマトネリコ、カナリーヤシが有名で、常に葉をつけていることから住宅の目隠しや生け垣、飲食店の飾りとして多用されています。

強剪定は3月下旬〜5月ごろの、やや温かい季節に剪定を行うのが一般的です。

 

軽剪定は9月、10月が適しています。

落葉広葉樹

落葉広葉樹はサクラやハナミズキ、サルスベリなどがあり、日本の四季を感じられる樹木として愛されています、

秋から冬にかけて落葉し、春から夏に新芽や花が咲くことの多い樹木です。

 

強剪定は12月〜2月、軽剪定は3月、6月、9月、10月頃が向いており、4月、5月、7月、8月は樹木の活動が活発なので避けたほうが無難でしょう。

常緑針葉樹

常緑針葉樹はアカマツやアスナロをはじめ、クリスマスツリーに使用されるモミノキも含まれます。

1年を通して大幅な落葉がなく、針状の細長い葉やうろこ状の葉が特徴です。

 

強剪定は3月〜4月頃、弱剪定は9月〜11月頃が適しています。

落葉針葉樹

落葉針葉樹はイチョウやカラマツ、メサセコイヤなど街路樹として多用されている樹木です。

冬になると落葉し、休眠状態に入るため強剪定は12月〜2月と冬の間が適しています。

 

軽剪定は春秋で、3月〜6月、9月〜10月ごろが良いでしょう。

業者に依頼する前に知識をつけよう


庭木の処置として剪定か伐採のどちらが適当か分からなくても、専門業者の多くは依頼すれば状況に応じて判断し、樹木を切ってくれます。

しかしなかには低価格で請け負う「木を切ることだけに特化」した業者も存在ます。

そういった業者は費用を押さえたい場合、重宝するものの樹木に関する知識が浅い可能性もあるため、注意が必要です。

「プロなので大丈夫」と、任せてしまうと間違った切り方をして、樹木を台無しにしてしまうことがあります。

 

自分で伐採に関する知識を身につけ、どのように樹木を切って欲しいのか、正しく伝えるようにしましょう。

伐採の業者選びについて


業者によっては依頼の内容に取り組まなかったり、間違った切り方をしたりして、樹木をダメにしてしまうケースがあります。

また樹木に対する知識や技術は業者ごとに差があるため、腕のいい職人のいる業者を見極めることが重要です。

候補となる業者の過去の実績を確認し、自分の要望と似たものを探し、仕上がりを見れば求めているレベルかどうかが分かります。

また自分の要望と似た事例が多ければ、その会社の得意分野と推測できるため、失敗する可能性は低いでしょう。

もう一点、注意したいのが押しの強すぎる業者です。

依頼内容と異なる作業を強く提案してくる業者は、利益優先で物事を考えている可能性があります。

そのような業者の場合、依頼金額によっては仕上がりの状態にムラができることも考えられます。

ただし良かれという気持ちから提案しているケースもあるため、慎重に判断する必要があります。

 

剪定や伐採の業者は、何年にも渡り継続して依頼する可能性もあるため、誠実な業者を選ぶようにしましょう。

伐採のまとめ


伐採と剪定の違いや、伐採の方法について解説してきました。

伐採と言っても、多くの種類があることに驚かれたのではないでしょうか?

 

剪定や伐採など、樹木に関する知識を身につけてから樹木と接するようになると、これまで眺めてきた木々の風景に変化が訪れるはずです。

 

樹木を観察して切る必要を感じたときは、本記事で樹木の種類と切るタイミングを確認し、適切な時期に自分で切るか専門業者に依頼しましょう。

 

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